仲間の存在を感じる

2 感受性の強さとの付き合い方

わたしには、特別な“儀式”がある。

人が集まる場所に入るとき、
心の中でそっとつぶやく――
「さあ、整えよう」

もう思い出せないくらい昔から、
なぜか自然と、そう思うようになっていた。

感受性の高いわたしは、
集まった人々の空気や気配を、無意識に感じ取ってしまう。

もし、場の空気がどこか荒れていると感じたら、
「0」に戻すために、
いろいろな工夫をする。

たとえば、
あえて鷹揚にふるまったり、
いつもより二割、話すスピードを落としてみたり。

すると、
とがった空気が少しずつほどけ、
一人、また一人と表情がやわらぐのを感じる。

あぁ、もう大丈夫。
そう思える瞬間がやってくる。

お気に入りのお店には、
そんなわたしのように、場を静かに整える店員さんがいる。

わたしたちは、人生で深く交わることはないかもしれない。
でも、わたしは知っている。

――きっと、立派な“仲間”だ。

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